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船舶のメンテナンスと、船体・内装・ガラス、3つのコーティングが重要!

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船の寿命とメンテナンス

船の寿命は、その種類や使い方によって異なります。例えば、FRP製のボートは10年から20年、漁船は6年から12年ほどが目安です。

ですが、結局オーナーがしっかりメンテナンスを行うかどうかが、船舶の寿命を大きく左右してるんですよね。

そして、弊社では過去にコーティングした船舶がボートレースで優勝した実績もございます!

グランツマリン

この記事では船舶のメンテナンスについて説明してます!

コーティングの前に、まずは船底塗装

船は常に水の中にあるため、船底にフジツボや貝、藻類などの生物が付着します。これにより、次のような問題が発生します:

  • 燃費の悪化:船底に生物が付くことで水の抵抗が増え、燃費が悪くなります。
  • 船速の低下:同じ理由で、船のスピードも遅くなります。
  • エンジンへの負担:付着した生物が海水ポンプの取水口をふさぎ、エンジンに負担をかけることがあります。
  • 船体の腐食:生物の影響で、船体が錆びやすくなります。

こうした問題を防ぐために、船底塗装が必要なんですよね。

船底塗装は特殊な塗料を使って、これらの生物が船に付かないようにし、船体を保護します。

船底塗装の種類と選び方

船底塗装には、主に以下の3種類があります:

  • 自己研磨型:水中で徐々に塗料が溶け出し、常に新しい塗膜が露出して生物の付着を防ぎます。
  • 非汚染型:環境に優しい塗料で、生物の成長を抑制する成分が含まれています。
  • カップリング剤型:薄い膜を作り、生物が船底に付きにくくします。

どの塗料を使うかは、船の種類や使用頻度、環境によって変わるため、専門業者に相談して最適なものを選びましょう。

船底塗装の頻度

一般的には、船底塗装は1年から2年に1回が目安です。船の使用状況や環境によっては、もう少し頻繁に塗装が必要になることもあります。

船底塗装の手順

船底塗装の基本的な手順は以下の通りです:

  1. 旧塗膜の除去:古い塗料や付着物を取り除きます。
  2. 下地処理:表面を平らにして、塗料がしっかり付くようにします。
  3. 塗装:船底専用の塗料をムラなく塗ります。
  4. 乾燥:塗料が完全に乾くまで待ちます。

そして、塗装後のコーティング

そして、塗装した後に必要になってくるのが「コーティング」です。

せっかくキレイにした船ですが、その船をさらに保護していくのがコーティングになってきます。

  • 船体のコーティング:紫外線による塗装の劣化や汚れの付着を防ぎます。
  • 内装のコーティング:水や汚れから守り、船内を清潔に保ちます。
  • ガラスのコーティング:視界をクリアにし、雨や汚れを弾きます。

船体のコーティング:紫外線による塗装の劣化や汚れの付着を防ぐ

船体上部は、紫外線や海水に含まれる塩分、風雨に晒されやすく、これらが船体の塗装を劣化させる原因になります。

特に紫外線は、塗装の色褪せやひび割れ、剥がれの原因となり、これが進行すると「白ボケ」と呼ばれる現象が発生します。白ボケは、塗装の表面が酸化して艶を失い、白く曇ったような見た目になる現象です。

コーティングの効果:

  • 紫外線からの保護: 紫外線吸収剤を含んだコーティング剤を使用することで、塗装が紫外線によるダメージを受けにくくなり、白ボケの発生を防ぎます。
  • 防汚効果: 汚れが付着しにくい表面を形成し、塩分や有機物、鳥のフンが船体にこびりつくのを防ぎます。定期的なコーティングにより、塗装の艶を長持ちさせ、掃除も楽になります。
  • 耐候性の向上: コーティングは、雨や海水の侵入を防ぎ、腐食や酸化を抑えるため、船体の寿命を延ばす効果もあります。

使用するコーティング剤:

  • セラミックコーティング: 長期間にわたり保護効果が持続し、紫外線や酸化から塗装を強力に保護します。特に、白ボケを防ぐのに効果的です。
  • ポリマーコーティング: 短期間での再施工が必要ですが、塗装面の汚れを防ぎ、艶を保ちます。

内装のコーティング:水や汚れから守り、船内を清潔に保つ

コーティング後の運転室

船舶の内装には、乗客やクルーが快適に過ごせるよう、さまざまな設備や素材が使用されています。これらの設備を長持ちさせ、美しい状態を保つためには、適切なコーティングが欠かせません。内装でよく使われる素材には、プラスチック、布、レザーなどがあり、それぞれの素材に適したコーティングを選ぶことが重要です。

グランツマリンでは、こういった内装のコーティングも得意としています!

内装コーティングの効果と素材ごとのポイント

プラスチック製品の保護

船の内装には、軽量で耐久性が高いプラスチック製品が多く使用されています。

プラスチック素材は、日光による劣化や擦り傷がつきやすいため、コーティングを施すことで表面の保護を強化します。

紫外線による色あせやクラックを防ぎ、艶やかで美しい状態を保つ効果があります。また、汚れが定着しにくくなるため、清掃の手間も軽減されます。

布(ファブリック)素材のコーティング

クッションやシートに使われるファブリック素材には、防水性や防汚性を持たせるコーティングが効果的です。

特に、飲み物をこぼしてしまった際の液体の染み込みを防ぎ、表面で拭き取れるようにする機能が便利ですが、やはり船舶なので海水に晒されても大丈夫な特殊なコーティング剤を使用します。

さらに、日光や湿気による変色を防ぐ効果もあり、長期間清潔で美しい状態を維持できます。特にファブリック素材は、コーティングを施すことで、カビや雑菌の繁殖を抑え、衛生面でも優れた効果を発揮します。

レザー素材の保護

高級感を求める船では、シートや家具にレザーが使われることも多いです。

しかし、レザーは扱いが難しい素材で、適切なケアをしないと、乾燥によるひび割れや汚れが目立ちやすくなります。

そこで、撥水性能を持つ専用のコーティングを使用することで、レザーの表面に保護膜を作り、水や汚れが染み込むのを防ぎます。グランツマリンでは、そんな特殊なコーティングを施すことで、レザー特有の艶と柔軟性を保ち、長くその美しさを維持することが可能です。

ガラスのコーティング:視界をクリアにし、雨や汚れを弾く

撥水ガラスコーティング

ガラスのクリアな視界を保つためには、コーティング前のウロコ除去が不可欠です。ウロコ(白い水垢)は、海水中のミネラルや塩分が乾燥して残ることで形成され、放置すると固着してしまいます。ウロコがあると、コーティングが均一にできず効果が半減するため、専用のクリーナーで丁寧に除去する必要があります。

グランツマリンでは、こんなウロコ除去も得意です!

コーティングの効果:

  • 撥水効果: コーティングにより、ガラス表面に雨や海水が弾かれやすくなり、航行時でもクリアな視界が保たれます。
  • 防汚効果: 汚れが付着しにくくなり、海塩や塵、虫の死骸などが簡単に拭き取れます。
  • 耐久性向上: 特殊なコーティング剤は、ガラス自体の強度を高め、小さな傷や擦り傷を防ぎます。

使用するコーティング剤:

  • ガラス撥水コーティング剤: 雨水を弾き、視界をクリアに保つために有効です。
  • セラミックコーティング: 長期間撥水効果が持続し、傷防止や透明度維持にも優れています。

そして、弊社では、こういった守るコーティングだけではなく、「攻めのコーティング」も行っております。

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まとめ

船のメンテナンスは、これらのコーティングの施行に加え、定期的な点検や清掃も重要です。

結局、船の寿命はオーナーがどのくらい船に愛情をもって、そして定期的なメンテナンスを行うことで、船の寿命を延ばし、性能や快適性を向上させることができるんですよね。

国内での船舶の寿命は2,30年と言われていますが、海外では50年前、100年前の船舶もメンテナンスされて、当時の状態そのままで綺麗に使われているのをよく見ます。

もし船のメンテナンスに困ったら、まずはグランツマリンまで、お気軽にご相談くださいませ。

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